ホーム不透明な年齢

「不透明な年齢に入る」とは

人の運動機能の多くは20歳後半から下降を始め、50歳を過ぎると最盛期の半分以上低下します。
低下を遅らせるためには、年齢に合った運動を継続的に行っていくことが大切で、肉体を鍛えようと激しいトレーニングを継続すると、「活性酸素」が大量に放出されて細胞が傷つき、思わぬ疾病にり患する危険性があります。

65歳までは「成人期」といわれ、過ぎると「老年期」に入っていきますが、生理機能の面からみると、ばらつきはありますが、50歳を超えると男女ともに「性ホルモン」の分泌は急激に下降し、女性では閉経期に入り更年期障害という症状に悩まされ、骨粗鬆症から骨折する方も多くなります。
男性でも、女性ほどではないものの、体調の変化に悩まされる方も出てきます。
また、肺活量・腎臓の血流量・作業能力・神経伝達速度・心臓機能も加齢で低下します。

 

感覚機能では、視覚・聴覚・味覚・平衡感覚・皮膚感覚が低下します。
血圧も、血管の弾力が低下することで高くなっていきます。息切れも起きます。
排尿も、女性では尿失禁、男性では前立腺肥大から排尿困難になる人が増えますが、逆に、膀胱の組織が硬直して頻尿傾向の人も多くなります。
また、分泌が低下するホルモンに対して、多くなるホルモンとして、アドレナリン・ノルアドレナリンの分泌が上昇して、高血圧になりやすくなります。
副甲状腺ホルモンも分泌が上昇して、骨からカルシウムを排泄させるために、圧迫骨折など骨折しやすくなります。

 

このように加齢に伴う様々な疾患が多くなりますが、人の体質の良否によりばらつきが多くなります。
この時代を加齢だからと「諦めて」生きるのか、前向きに「体の手入れ」をして生きるのかにより、50歳以降の体調は大きく変わってきます。
私は70歳を超え、老年期を生きていますが、「骨盤を正すこと」、「自然の摂理に従う食生活」の、二つの「真理」を得ることができたことで、何も恐れることはなく、日々楽しみをもって生きています。
50歳を過ぎたら、皆さんも体の手入れを定期的に受けながら、健康体質を維持すれば、老化に伴う各種機能低下は遅らせることは可能なのです。